エコ体験PTの 「エコゲーム」について 市民研究員 金子幸平 市民研究ニュース23年2月号再掲載 |
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エコ体験プロジェクトチームは 小学生を対象に 環境学習支援のツール「エコゲーム」を考案し ました。小学校の子ども達が環境問題を容易 に理解できるように工夫しています。 例えば、 「 私は、スーパーで買い物をした時 いつもレジ袋をもらっています。」 この私の行動は、地球に優しい?それとも 地球悪い? といった問題がその一つです。 このエコゲームを通して、私達がなにげなく 行っている行動をチェックして、子ども達が環 境の様々な問題を認識して、そして、子ども達 の目から鱗を落とすことを目的としています。 現在、子ども向けにA〜Jの10の行動を問 題として用意しています。これらの行動を子ど も達に説明しながら問題を与えます。そして、 子ども達は、与えられた行動が下図のマトリッ クスのどの領域にあてはまるかを答えます。 環境マトリックス
行動となります。領域Wは行政が補助金で援助するとか、 企業がお金を使ってする地球のための優しい行動です。 上記のレジ袋を例にすると、私はレジ袋を もらう行動は領域Vの環境に最悪な行動だと 考えていましたが、小学生の子ども達は、環 境に悪いが快適な暮らしができる行動の領域 Uに該当すると言います。何故なら、レジ袋は ごみを増やすし、温暖化の原因になるので環 境に悪いけれど、レジ袋は軽くて丈夫なので 品物を運ぶのに快適だということで領域Uに なると答えます。私はなるほどと思い知った次 第です。 |
問題を説明しているところです 現在、解決が急がれている環境問題は、 @地球温暖化 A生き物がいなくなっている B川がよごれている Cごみが溢れている D汚れた空気で病気になる E森林が無くな っているなどがあります。 エコゲームには、これらの環境問題を幅広く モーラするような問題を用意しています。さら に、パワーポイントを使って問題を理解し易い ような工夫もしています。 また、小学校の担当の先生にも参加してい ただいています。先生には意地悪な問題を与 えています。その先生に与える意地悪な問題 は、「関西電力は発電量の約50%を原子力で 発電していますが、この原子力発電は地球に 優しい?それとも悪い?」です。はたして、先 生は原子力発電を環境マトリックスのどの領域 に該当すると答えるでしょうか? 先生によっ てまちまちの答えが出るので面白いです。 それでは、皆さんも原子力発電は地球に優 しい?を考えてみませんか。答え方によって、 あなたの性格が分かるかもしれませんよ。 ↑某小学校での結果 A-J (Qは原子力発電) ↓下は上のバネル映像を見やすくしたもの P6 2月に戻る TOPに戻る エコのTOPに戻る 学習支援に戻る 注釈 上の質問は23年2月以前(原発事故前)の 回答結果です。 |