伝統ある吹田市立山田中学校の古紙回収
地域からの発信
水川 晶子
 吹田市立山中学校はJR千里丘近く、山
田市場にある。昭和22年開校で生徒数は
443人(平成15年)です。
 1995年(平成7年)から、吹田市立
山田中学校では、生徒会活動の一環として、
古紙回収運動を展開しています。生徒会執
行部が世話役となり、生徒会だよりで全校
生徒によびかけ、古紙回収日には、朝8時
から8時30分の間に、生徒が家から古新
聞・雑誌・ちらしなどを運んで来ます。そ
の他にも、学校から出る古新聞・雑誌・段
ボール・除籍本などを加えて、一緒に古紙
回収に出しています。
 2004年(平成16年)3月5日(金)
は古紙回収日に当たっていましたので、ど
んな様子か見せてもらいに行きました。校
門から長い道のりがあり、下足ホールへ行
く手前のピロティーが集積場です。向こう
の方から重そうに、一月分と思われる古新
聞を持ってやって来る生徒が何人もいまし
た。
 家から持って来るのは重たくない?」と
聞くと、「慣れてるから」といとも簡単に返
事が返って来ました。習慣になると重さも
苦痛にならないようです。こうやって伝統
は受け継がれて行くのでしょう。生徒が持って来た
古紙はクラスごとに集め、高さを測ります。
 クラスに古紙回収に熱心な生徒がいると、
皆が持って来ようと思うので、たくさん集
まります。この年の古紙回収は年2回、行
われました。最初のころは古紙の値段が高
く、もっと収益金が高かったのですが、今
はほとんどが吹田市から出る報償金(7円
/kg)です。2003年(平成15年)の報
償金の実績は、前期が630kgで4,410円、
後期が1,150kgで8,050円でした。年間合
計は1,780kg、12,460円になります。
 この収益金は日本ユニセフ協会に毎年、
寄付しています。古紙を回収することが、
ごみ減量につながり、また社会貢献できる
集められた古紙の様子写真
という、すぐれた環境教育として、学校生
活に定着しています。1998年(平成1
0年)には、生徒会執行部がビデオ「古紙
のゆくえ(古新聞が回収されて再生紙にな
集められた古紙と中学生の様子写真
るまで)」を製作しました。
 また、山田中学校の生徒達の様子が、2
003年(平成15年)11月28日12
月4日まで、吹田ケーブルテレビで「お元
気ですか!市民のみなさん」のページで紹
介されました。「Nice to meet中 ようこそ、
山田中学校へ」というタイトルの特集の中
で、古紙回収の様子も生徒会執行部のナビ
ゲーターで紹介されました。

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