紀州製紙株式会社 大阪工場 エコ体験プロジェクト:金子幸平 私達エコ体験プロジェクトのメンバー4人は、紙資源としての古紙がどのようにリサイクルされているのか、平成17年4月8日に製紙会社に出掛けて行って、実際に見て来ました。 この度、紀州製紙様には、私達たった4人のために、工場長様をはじめ部長様のご挨拶と、さらには課長様による工場の隅々までの丁寧なご説明に恐縮した次第です。 ご存知の通り、紀州製紙は上質紙やコンピューター関連の用紙を製造されています。原料となるパルプはオーストラリアやカナダなどから輸入したシート状の漂白パルプです。 この輸入パルプに古紙を少量混ぜて上質紙を抄いておられますが、古紙は古紙の中でも上質の古紙を使用されていましたので、新聞紙や雑誌などの古紙は、上質紙の品質上使用されていませんでした。 牛乳パックは上質なパルプですから、紀州製紙では昭和60年頃からいち早く牛乳パックのラミネートを剥離する装置を導入して、牛乳パックを古紙としてリサイクルを始めたことがあったそうですが、その当時は牛乳パックを安定して回収出来なかったため、牛乳パックを古紙として使用するのを止めてしまったとの事でした。 |
紀州製紙大阪工場 エコ体験プロジェクトの菅原さんは昭和61年頃から牛乳パックを回収する運動を始められたそうですが、紀州製紙が牛乳パックを古紙としてリサイクルを始めた時期と、菅原さんが活動された時期とが、すれ違いがあったことが判って、とても残念な思いがしました。 私達が見学させていただいた日は、一号抄紙機が整備のため停止していましたので、抄紙機の構造や紙を製造する流れを教えていただくことができました。その上、抄紙網にも触らせていただける幸運にも恵まれました。 紀州製紙は、工場見学はどなたでも大歓迎だそうです。但し、夏の暑い季節の工場見学は避けた方がよろしいと言われていました。 大阪工場の設備と製品は下記の通りです。 ○ 長網多筒式抄紙機3基 ○ 特殊紙コーター1基 ○ 生産能力:洋紙 5万T/年 ○ 製品:色上質紙、統計カード用紙、化粧坂原紙、壁紙原紙、転写用紙、圧着紙、耐水耐油紙 P5 5月目次に戻る TOPに戻る |