「出前授業を見学して」
吹田市環境部減量推進課 榊田 恵介
 東佐井寺小学校に着いたのは9時を大分回っていました。娘2人が卒業した小学校なので、懐かしさがひと際募ります。
 早速教室に伺ってみると、広〜い多目的教室に4年生2クラスの児童が5名程度づつ、10班に分かれてのワークショップ形式の授業がすでに始まっていました。
 寝そべった子供もいて、一人ひとりがそれぞれ大きな付箋に何やら書いています。給食の献立表を見ながら、給食が出来上がるまでに出る生ごみををめいめいが書き込んでいたのです。
 授業風景 付箋紙を使い生ごみ分析をする小学生写真
 今度は大きい模造紙に、内容の重複する付箋は重ね合わせて、生ごみとはどんなものか、班ごとの発表です。
 「野菜の皮」、「食べられないもの」、「毎日出るもの」、「料理するときに出るもの」など、いろいろな意見が飛び出しました。そう、食べられない部分や、調理で残った部分が毎日生ごみとして出ているんだね。
 キンコン♪カンコン♪あれ、チャイムが鳴ったのに、授業は終わらないぞ。休憩無し、2時間続けての出前授業なのです。

モクモクモク・・
講師の武本研究員の机に置かれたボール

 授業風景 写真
 の中で、乾燥した玉ねぎの皮が勢いよく燃えているではありませんか。その上に、生の葉っぱを乗せてみると、火勢は衰えて燃えてくれません。なぜなのかな。
 トマトときゅうりをすりおろして絞った汁を計ってみると・・・
 何と、6割以上の水分がありました。
 「野菜の中には水分が多く含まれていて、生ごみとして焼却工場で燃やすと、燃えにくいから余分な燃料やお金が必要になるね。」

 「野菜くずなどの生ごみを土と混ぜておいておくと黒い土になるね。これをなんていうか知ってる。」「たい肥!」「そう、たい肥というんだね。たい肥を使って野菜を育てると大きくて、とてもおいしい野菜ができるよ。できた野菜を食べて、残ったものはまたたい肥として土に返していくと、ごみはどんどん減っていくんだよ。」

 こうした体験を通して子供たちは、生ごみをできるだけごみとして出さずに、たい肥化することによって、ごみを減量できることを学んでいきます。

 たい肥化は楽しそうだけど、給食を残さず食べることも大切だよ!
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