第7回環境学習発表会が2月4日(土)にくるくるプラザのマルチホールにて開催されました。今回は小学校から4校、中学校から2校、高校1校の7校からの発表と千里リサイクルプラザの研究員さんのエコ体験プロジェクトの紹介がありました。中学校からの発表が2校もあったことは初めてです。中学校の担当者としてはうれしいかぎりです。小中学校の発表は、図書室やインターネットで調べたものを発表するだけでなく、実際に教室の外に出ていって、自分たちで調べ、学習し、これからどうしていけばよいかと考えたものが目立ちました。
 校庭の植物を調べ、雨水をためたビオトープをつくったり、クーラーのついている自分たちの学校と隣の学校の騒音を比べ、自動車の通行量を調べ、分析し、より良い環境をめざすもの。タンポポの種類の違いを調べた「タンポポ調べ」から環境の変化について考えたり、3Rの取り組みを通して、自分たちにできることの考えや実践。地域に出ていって地域のゴミ調査をし、ゴミの出る原因を考え、ゴミを出さないエコクッキングをしてみたり、2年がかりでつくったビオトープをわかりやすく寸劇に仕立てての紹介。バラエティに富んだものとなりました。
 そして極めつけは、さすが高校生、北千里高校の科学部の発表でした。千里北公園(学校の横)の蓮間池に生息しているプランクトンを観察研究し、その様子を発表してくれましたが、
プランクトンの図プランクトンが可愛くて仕方がない様で、「こいつはここに溝があります」とか「本当は球体ですがプレパラートで押さえられて楕円になっています」と楽しそうに説していて、小学生も引きつけられていました。また竹炭焼き窯のそばで間引いた竹を有効利用している様子や竹を使って落ち葉の堆肥を作っているところで捕まえたカブト虫の幼虫を手でつかんで見せてくれたりしました。小学生の目の色が変わっていました。

☆無改行流し込み仕様です、印刷版の改行位置を100%再現していません。中サイズを標準とします。ページ設定余白5mm。
 植物を普通に燃やしてしまうと、せっかく取り込んだ二酸化炭素を空気中に放出してしまいますが、竹炭は、竹が取り込んだ二酸化炭素を、炭素として固定し逃がさないのです。
 二酸化炭素の吸収(竹) 排出(民生) 図
 皆さんは京都議定書って知っていますか?二酸化炭素などの温暖化ガスの排出量を1990年の時に比べ6%削減するように決められています。しかし実際には2002年時点で7.6%増えていて、これから13.6%も減らさなければなりません。こうした状況で産業界を中心に排出量削減に向けた取り組みが進んでおり1990年を100として2002年は98.3と排出量が減っているのに対し、民生(家庭やお店などの事業所)は133と大幅に増加しています。今後はわたしたちひとりひとりが生活の中でどれだけエコに取り組めるかにかかっています。今回環境学習で学んだことを、これで終わらせるのではなく、今後の生活の中でできることから取り組んでいってほしいと思います。
発表する子供たち 写真
   発表する子供たち
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−環境学習発表会−
環境学習発表会連絡協議会委員 七条忠之