環境問題基礎講座(生ごみ堆肥化)を聴講して 市民研究員 綱島 勇 |
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講義室前面の机の上に、いくつもの生ごみ 堆肥化容器や材料が並べられていました。講師は、それぞれの堆肥化方法を説明される『生ごみ 119番救助隊』の方々と吹田市環境部資源循環室の担当者の方でした。 吹田市の家庭系焼却ごみ比率の30%が生ごみだそうです。生ごみですから放置すると腐敗し ます。すぐ焼却するか、埋め立てるか、堆肥化するしかありません。当然、堆肥化して再利用す る方が経済的にも環境的にも良いことは自明の理です。 生ごみ119番救助隊の方々の話を聴いていますと、遣り甲斐をもって熱心に取り組まれておら れる様子が伺えます。しかしながら、個々のグループの努力を多としながらも、堆肥化を普及、 推進するには強力な行政的支援がないと難しいのではと感じられました。 生ごみ堆肥化方法についての説明は以下の如くでした。 1.ダンボール箱法及び発泡スチロール箱法 箱に腐葉土と米ぬかを敷き、生ごみと混ぜる。水分の調整と攪拌による空気の採り入れが臭 気対策のポイントのようです。 2.EM法(容器購入には市の補助制度あり) 発酵菌、糖蜜、米のとぎ汁と生ごみを混ぜて嫌気発酵させる。発酵菌を利用した方法なので、 上記に比べて漬物臭はしても悪臭は発生し難いように思われましたが、良好な発酵菌を作成す るのがポイントのようで、工程が増えやや面倒に感じました。 3.コンポスター法(購入には市の補助あり) 米ぬか、籾殻、雑草で床を作り生ごみと混ぜる。コンポスター容器は庭に設置。 4.電動処理方法(購入に市の補助制度あり) バイオ式と乾燥式があるようです。自動処理ですから手間がかかりません。 以上の内、電動処理以外は水分と空気の調整が悪臭及び夏場の蛆を防ぐポイントのようでした。 以上 ダンボール箱法を熱心に聞く受講者 P2 10月号に戻る 他号・TOPに戻る ☆参考 過去の生ごみ関連記事リンク集は 市民研究ニュース19年4月号P5 にあります。 |