竹箸リユースしている学生食堂   エコ体験P 金子幸平

 "2乗(nは年数)"のイメージで進行しているような地球温暖化は、今や、レジ袋や割り箸のゴミを削減したくらいで片付く問題ではないほど深刻な状況にあると言われています。それでも、私たち くるくるプラザ の市民研究員は「塵も積もれば山となる」の喩えのように、ゴミ削減のために小さな事の実践と啓発をコツコツと続けなければならないと思っています。
 最近、私が吹田市内の某大学の学生食堂でとても感心させられたことがありましたので紹介させていただきます。
   某大学の学生食堂
     某大学の学生食堂
 先日、某大学を訪問する機会がありましたので、学生時代に戻った気分になって、昼食を学生食堂でとりました。この学生食堂はセルフサービスになっていて、箸がレジの所に置いてありました。箸は、木の割り箸とリユース用の竹箸が篭に用意されていて、木の割り箸か竹箸のどちらかを選択できるようになっていました。私は自然にリユースの竹箸を選択しました。
 竹の箸は多少乱暴に洗浄しても、熱で消毒しても、変形することなく丈夫ですから何回もリユースできます。また、竹は木と違って、伐採しても伐採しても春になるとまた新しい竹が生えて繁殖します。
 ゴミになりやすい使い捨ての木の割り箸に替わって、先ずは、公共の食堂からリユースの竹箸が採用されて、そのうち全国で
 

箸のリユースが定着した社会になってほしいなぁと願っています。
   リユースの竹箸
    リユースの竹箸
 割り箸が最新のゴミ処理技術の障害になっているとの新聞記事(9/17毎日)がありました。北九州市では食べ残しの生ゴミからエタノール燃料を作るプラントを実証する試験を開始したとのことですが、生ゴミに混じっているビニール袋と割り箸などの夾雑物が製造の障害になっているそうです。
 たぶん、木の割り箸を使うのは日本独特の風習だと思います。その割り箸が日本国内の間伐材から作られているのは極少量で、ほとんどが中国からの輸入であることと、そのことによって中国北部の森林が破壊している現状から、日本は割り箸の使い捨てを止めて、箸をリユースする風習に変わってほしいなぁと、某大学の学生食堂で感じました。
   食器を戻す場所に設置されている竹箸の回収箱
食器を戻す場所に設置されている竹箸の回収箱

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