環境学習支援活動 「水の話」 吹田第二中学校で  エコ体験プロジェクト 武井 貢

 5月26日、吹田第二中学校2年生109人が、
宿泊で琵琶湖を見学に行くとのことで、事前学
習として西森、金子、武井の三人が3クラス同時
に琵琶湖に関する「水の話」をしました。
1)琵琶湖について
・日本で最も大きな湖・・保有水量275億トン
・湖へは約120の河川から水が入ってくる。
・近畿地区1,400万人の水瓶である。
 この水が汚れると、人や多くの生き物に影響
 が出る。
・唯一の出口、瀬田川の洗堰を毎秒50トンの
 水が出て行く。
・瀬田川→宇治川→淀川→大阪湾
・水の平均滞留時間(年数)の計算
    = 総水量t÷流出量t/年
2)閉鎖性水域について
・琵琶湖など湖・湾・内海は閉鎖性水域
・水の富栄養化に苦しむ(P・N・Cなどの栄
 養源は長い間其処に貯まる)
・生態系の破壊(外来魚と温度上昇)
・「何年で琵琶湖の水は入れ替わるでしょう
 か?」を計算してみたら、
 中学2年生は13・14歳。生徒たちが生まれ
る前の水がまだ琵琶湖にただよっていることに
なる。一度水を汚したら、きれいな水にするの
に大変な時間がかかる。これが閉鎖性水域の
特性です!!
 私たちは朝起きたら顔を洗い歯を磨き、水を
使います。1960年ごろ公害といわれた工場など
は排水処理を行っています。今や、水を汚すの
は生活廃水に主役は変わりました。私たち一人
一人の努力によって次の子供たちへきれいな
水を残したいと思います。
3)水の汚れをCODで測定
・淀川の水 ・水道水 ・手を洗った水
 どの水も見た目にはきれいな水。しかし・・・
4)「できるだけ、水を汚さないようにするには
 どんなことをしたらよいでしょうか?」
 この質問に中学生は、「食器を新聞紙で拭い
てから洗う」「流し放しで洗うのはよくない」等
 私たちの講義はまずは成功ということに!
 

   授業の様子

    * 生徒たちの感想 *
・「川を汚しているのは人間です!」僕は
 ぽいすてなどしません。ちょっとでも川を綺
 麗にしたいです。
・琵琶湖の水は長年月かかって入れ替わると聞
 いてすごくびっくりしました。実験もとても
 面白くて楽しく琵琶湖について学べました。
・琵琶湖のことを全く分からなかったことが、
 少しでも分かって良かったです。もっと琵琶
 湖のことを知って宿泊を楽しみたいと思いま
 す。
・今、琵琶湖の水を汚すと、数年後に汚い水を飲
 むことになると聞いて、水を汚さないように
 しようと思いました。水の大切さがすごく伝
 わりました
・実験して、淀川の水が実はすごく綺麗なこと、
 手洗水が凄く汚いこと、水道水が一番綺麗な
 こと分かり、楽しかったです
・一人一人がもっと環境に意識をもって気をつ
 けて行けたら良いと思います
   授業の様子

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☆文字固定式。印刷時HP上の設定A4余白5mm。
 

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