手作りおもちゃと環境学習プロジェクト」の 後藤新市さんが8月3日逝去されました。 体の異常を感じ吹田市民病院に検査入院されて3週間後でした。享年83歳。 研究員の活動は、平成5年から実に15年もの長きにわたり、おそらく研究所の最古参でしょう。 その間、平成7年から8年にかけて廃品・廃材を利用した紙の大時計製作の際は、直径2m強の文字盤と歯車を取りつける、複雑で強度と精度が必要なフレームを障子の桟や廃材で見事に作り上げメンバーを驚嘆させました。 又、平成10年から始めた環境川柳は一般からも募集し、それで「いろはカルタ」をつくろう、という事になったとき「いろは」全句がなかなか揃いません。すると、後藤さんが一晩で全句作ってくれ、その中から何句か使ってカルタを作る事が出来ました。その熱意、豊かな発想、行動力に、一同ただ脱帽するばかりでした。 因みに、その中から一部御披露します。 他にも 「念願は 残そう資源 良い環境」 「もう一度 考えようぜ ごみの事」 研究員になる前から、シルバーアドバイザーとして、又、世代間交流等で子ども達に手作りおもちゃを教え、経験豊富なオーソリティーです。 平成10年から当プロジェクトが本格的に「手作りおもちゃ」に取り組み始めてからは私達を |
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指導され、後藤さん有っての「手作りおもちゃ」でした。イベントのおもちゃ教室や、公民館・幼稚園・学校等への出前講座、等に欠かさず参加され事前に材料準備もおこたりなく、子ども達全員が完成するまで優しく丁寧に指導。 出来あがっても、おもちゃによっては上手く遊べない子がいます…ブンブンごま、ストロートンボ、サイコロキューブなど、遊べるまで手に手を取って根気よく面倒をみました。 8月5日の告別式に参列し、出棺前に御家族がお棺の中へお花と一緒に大好きだったタバコと、後藤さんの作った手作りおもちゃ…牛乳パックの自動車、古葉書の風車…を入れるのを目の当たりにして、自宅でも子ども達の為にコツコツとおもちゃと、その材料を家族の方々に支えられて作り続けていたのだと思うと、目頭が熱くなりました。 リタイアされた後、第二の人生を環境問題と子ども達に捧げられ、本当にお疲れ様でした。 御冥福をお祈りします。 合唱 (市民研究員 杉山裕恒、大垣) P3 9月に戻る TOPに戻る |