<すいた環境教育フェア2009 事例発表>
                                            市民研究員 下村 敬三
「すいた環境教育フェア2009」に、(財)千里リサイクルプラザ研究所を代表して、今年は食と家電の廃棄・リサイクルを考えるプロジェクトチームが「吹田のごみは、どうなっているの?」と題して事例発表を行いました。
 テーマは、北工場で年に4回行われているごみ質調査のデーター及び写真をベースにして、平成20年度の吹田市のごみ処理実績を以下の内容で発表しました。
1 平成20年度ごみ処理の実績
 可燃ごみを処理する北工場のごみ処理実績は、105,749トンでした。不燃・粗大ごみを処理している破砕選別工場のごみ処理実績は、11,864トンでした。二つの工場を併せると、平成20年度は、117,613トンのごみ処理を行ったことになります。このごみ処理実績を基準にして、吹田市民一人あたりが一日に出したごみ量を算出すると、平成20年9月末現在で吹田市の人口は352,626人でしたので、914グラムになります。
 また、年間のごみ処理実績を昨年、5年前、10年前を100として比較すると、昨年度ごみ処理実績の95%、5年前のごみ処理実績の88%、10年前のごみ処理実績の84%となり、吹田市における年間のごみ排出量は確実に減少してきていることが分かります。
2 北工場の「可燃ごみ」ごみ質調査の方法
 北工場における「可燃ごみ」のごみ質調査は、毎年度5月、8月、11月、2月の4回行われます。ごみ収集するパッカー車1台に「可燃ごみ」は約2トン詰め込むことができます。この2トンの内、約500キログラムを取り出し、サンプル調査の対象にします。ごみ質調査の対象地区は、家庭系3箇所、事業系5箇所のごみ調査で、対象地区は毎年度変わります。
3 平成20年度のごみ質調査結果(単位%)
 ごみの分別の割合は、次のようになってい
 
ます。かみ類は41%、塵芥類(台所の)ごみは26%、合成樹脂類は17%で、その他16%となっています。
 かみ類は、資源ごみです。なるべく集団回収して、市からの報償金で自治会、子ども会の資金にしましょう。そして、何よりも資源の有効活用とごみの減量に努めましょう。
 塵芥類のごみを更に詳しく分別すると、主なものは、無駄な調理ごみが43%と多く、次いで使用しないまま捨てている食料品20%、食べ残し16%となります。
 無駄な調理ごみは、野菜の調理ごみが多いです。使用していないままに捨てている食料は、賞味期限は廃棄期限でないことを考えて処理するようにしましょう。
4 ごみ質調査結果のまとめ
 ごみは、正しく分別して出すことの大切さを改めて認識しました。次に、賞味期限や消費期限を考えて、無駄な食料廃棄を減らしていくことが第自他と思いました。また、必要以上の食料を買い込まないことも大切だと気づかされました。
 三つめは、再資源化、リサイクルできるものは、こまめに出して、無駄なごみを出さないで、環境に配慮した生活をすることの大切さを認識しました。 以上のような内容で、10分間の事例発表を行いました。 小学生、一般の大人も多数会場にいて、環境問題には、ごみの問題は重要なテーマであり、環境教育フェアにふさわしいアピールができました。短い時間の発表でしたが、今後の市民研究員活動に大いに役立つものになりました。
 パワーポイントで発表する下村市民研究員
パワーポイントで発表する下村市民研究員
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