< 吹田のごみ事情 >
                                            市民研究員 下村敬三
《 吹田市のごみ実績及び、ごみ質調査報告 》
 吹田市は平成22年7月で人口約352千人、約156千世帯数である。平成21年度(2009年度)
のごみ排出量は、約114千トンであった。人口は、ここ5〜6年は横ばいで、世帯数は、約0,5%
〜1%の微増があるが、ごみ排出量は、年々約3%の減少である。中でも家庭から出されるごみ
(家庭系)は、年々約2〜3%の減少が見られ、回収には、有料で取り扱う、事業系のごみが約3〜
4%減少している。(ごみ排出量推移 参照)。原因としては、景気の後退とか、市民のごみ減量意
識の向上とかが考えられるが、いずれにしてもごみの減量化は、いろんな意味で歓迎すべきこと
である。 本年3月末に吹田市が約230億円を掛けた可燃ごみ処理工場「吹田資源循環エネル
ギーセンター」
が完成した。旧工場より処理能力は増加したが、ごみは減少傾向にある。ただ、最
終の廃棄物はリサイクル化を進め、発電能力は約4倍以上になりエコな工場として稼動している。
●平成21年度「吹田市のごみ質調査」(家庭系燃焼ごみ)割合%
 @紙類(ダンボール、新聞、雑誌、チラシ、カタログ、パンフレット、容器包装他) 32%(前年36%)
 A合成樹脂類(容器包装、ペットボトル、プラボトル、他)            23%( 〃 21%)
 B厨芥類「台所ごみ」(調理ごみ、食べ残し、無使用食品、他)        35%( 〃 28%)
 Cその他                                          10%( 〃 15%)
●ひとり1人が出来ること
 *過剰な包装の品物を買わない。包装を断る。無駄な買い過ぎをしない。
 *資源ごみ(紙類、合成樹脂類)は集団回収、拠点回収をして、リサイクルを促進する。
 *無駄な調理ごみ、食べ残し、無使用食品、もったいない食品の廃棄を減らす。
 *ごみは資源である。分別を徹底し、正しいごみ出しをする。
●平成21年度「吹田市のごみ処理費用」実績(1年間のごみ処理費用)
  @ ごみを収集するのに         28億7,000万円 (前年比 99%)
  A 破砕選別とリサイクル処理に     5億3,400万円 ( 〃  107%)
  B ごみを焼却するのに         10億8, 200万円( 〃  74%)   
        合計               44億8,600万円 (前年比 93%)
 *吹田市 市民1人当たりごみ処理費用実績 平成21年度 12、731円/年 (前年比 93%)
 *大阪府 府民1人当たりごみ処理費用実績 平成19年度 13,376円/年
●吹田市人口・世帯数、ごみ排出量推移(北工場、破砕選別工場 処理。H21年一部新工場含)
  H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21
 吹田市 人口 350,483 351,283 351,168 351,343 351,868 352,626 352,366
 吹田市世帯数 147,271 148,482 149,679 151,067 152,572 154,196 155,081
               
吹田市 ごみ排出量 トン 134,012 131,581 128,826 128,261 123,839 117,613 113,752
 内   家庭系ごみ トン 82,056 79,708 78,811 79,214 76,150 72,965 71,068
 内   事業系ごみ トン 51,956 51,873 50,015 49,047 47,689 44,648 42,684
●吹田市ごみ排出量目標値 H32年度時点 H19年度比 25%削減  101,000トン目標
                                                         以上 
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