平成23年度施設見学会(大阪ガス
科学館 大阪オール印刷株式会社)

           市民研究員 薮内 靖子

 10 月 26 日(水)千里リサイクルプラザ
恒例の施設見学会(2ケ所)に参加しました。
 泉北製造所ガス科学館 LNG(Liquefied
液化するnatural天然gasガス)を原料に
近畿2府4県の消費者に届ける都市ガスを
製造する大阪ガスの主力工場です。総面積
は100万u、全社生産量の70%を製造する
世界でも有数の規模と最新鋭設備を備えた
都市ガス製造所です。暮らしに欠かせない
都市ガスはどのよう造られるのかを見学し
ました。タンク地帯に入るには関所の様な
のがありリモコン換作で入りました。
とても広く73万3千u甲子園球場20個分。
行った日は快晴で対岸に神戸の町や淡路島、
明石海峡大橋も見えました。
ひとつのタンクの大きさは高さ 43m(12
階位)直径60m 見上げると首が痛くなり
ます。天然ガスをマイナス160℃に冷やし
て液体にすると体積が600分の1になるた
め、一度に大量の天然ガスの輸送が可能で
す。LNGタンカーのタンクは低温に耐える
特殊な金属で出来ています。泉北製造所に
運ぶためにタンカーが接岸するためには条
件が有り、波や風が穏やかで見晴らしの良
い状態で荷揚げし、マイナス160℃のまま
でLNGタンクに貯蔵します。天然ガスは
日本(新潟県、千葉県)でも全体の3%取
れるそうです。
 新聞の製作過程を熱心に聞き入っています。
 
大阪オール印刷株式会社(読売高石工場)
の見学です。一日の発行部数は全国で朝刊
だけで毎日1千万部、発行部数で日本一、
ギネスにも登録されています。
新聞の巻き取り用紙はリサイクルの優等生
で、家庭や会社から回収された古紙・建築
材や家具の材料にならない枝くずから作っ
たチップで作ります。それでも100%では
ありません。新聞回収しても60〜80%位と
の事でした。
 日本全体で発行される新聞の約6〜8割ま
でが回収され再生されています。またイン
キも環境に優しい大豆油などから作られた
ものを使用しています。印刷の原版である
『刷版(さっぱん)』はアルミ板で出来てい
て一日500枚使用、重さ350g。昔は鉛版
(えんばん)重さ18kg。アルミはリサイ
クルできます。カラー印刷は藍、紅、黄、
墨の刷版で4回重ね刷りします。刷版を輪
転機にとりつけ印刷用の巻き取り用紙は約
1tまるでガリバーのトイレットペーパー
を思い起こさせました。輪転機は40ページ
を1分間1500部も印刷し、発送まですべ
てコンピューターで処理、ジェットコース
ターのように刷り上る。販売店ごとの部数
を数えて束にするときのひもには新聞社に
よって色が違うそうです。読売は黄、朝日
は緑、毎日は青、日経は白、産経は桃。
読売新聞大阪本社は環境マネジメントシス
テム国際規格「ISO14001」を2005年9月
に全国紙の本社部門として初めて取得しま
した。大阪ガス科学館で高槻市の小学5年
生も見学に来ていました。地球環境やエネ
ルギー、科学の実験は大人も不思議な世界
を体感できて楽しく学べます。天然ガス自
動車(大阪市バス)、街路樹の伐採後の処理
する自動車も天然ガス車でした。
大阪オール印刷高石工場は新聞を印刷して
いる所ですが、自分が想像していたインク
独特の臭いが全くなく驚きでした。新聞が
一軒一軒配られるのは日本だけです。ちや
んと読まなきや!と思いました。
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