市民研究員研修講座  「市民研究を取り巻く環境」
                             講師:大阪学院大学教授  三輪 信哉先生
                                     受講報告:市民研究員 綱島 勇
 
 平成23年11月12日(土) 午後1時から、
千里リサイクルプラザ 5階講義室Uに於いて
市民研究員を対象にして三輪先生の講座が
開かれました。
 講座の内容は、環境に関して世界的な状況
の変化、また吹田市の環境政策状況の変化か
ら、いま、私たちの活動はどのような立場にあ
るのだろうかという話をされました。

1.世界的状況の変化
 地球温暖化の原因については未だ統一さ
れていませんが、温室効果ガス・炭酸ガスに収
まりつつあるということです。
 講座の様子「温暖化1人当たり排出グラフ」
 2008年の国別炭酸ガス排出割合は、全体
295億トン/年のうち、中国22%(4.9トン/1人)、
アメリカ19%(18.6トン/1人)、ロシア5.5%
(11.4トン/1人)、日本4%(9.3トン/1人)
で、全体の半分の排出量を占めています。
 世界規模では京都議定書が発効し、2050
年に向けた温室効果ガスの大幅な削減が課
題となっています。

2.吹田市の環境政策
 吹田市は1997年(平成9年)に「吹田市環
境基本条例」が制定され、この条例に基ずい
て「吹田市環境基本計画」を平成10年に策定
し、環境施策を推進してきました。
 計画策定後10年が経過し、国では環境問
題に関する多くの法律の整備が行われ、世界
規模では京都議定書が発効、このような状況
 
下、「環境世界都市すいた」の実現に向けて
平成21年(2009年)3月に「吹田市第二次環
境基本計画」を策定しています。

3.「吹田市地球温暖化対策新実行計画【愛
称:すいたんのCO2(こつこつ)大作戦】
  吹田市では、市域及び1人あたりの温室効
果ガス排出量を平成32年度(2020年度)まで
に、平成2年度(1990年度)比25%以上削減
するという中期目標を掲げています。この目標
達成に向けたアクションプランとして、平成23
年(2011年)3月、吹田市地球温暖化対策新
実行計画が策定されました。市民や事業者の
みなさまとの協働により、温暖化対策を進めて
いくとされています。
 さらに、長期目標として、2050年の市域及
び市民1人当たりの温室効果ガス排出量を19
90年度比75%削減を目指すとしています。

4.社会に働きかける個人のありかた
  環境をよくするには、吹田市民35万人の一
人ひとりの行動が変わらなければなりません。
市民の意識改革には行政だけでは限界があり
ます。市民(自治会・市内の環境活動組織
等)・事業者・行政を含めた三者の協働が必要
な由縁です。
 現在、市内の環境活動組織として、@千里
リサイクルプラザ、Aすいたシニア環境大学、
卒業生の各環境団体における活動、Bすいた
環境学習協会(SELF)、Cすいた市民環境会
議、Dアジェンダ21すいた等が環境活動を実
践しています。
 環境問題は、市民が参加しないと実現でき
ません。市民一人ひとりの責任が問われる時
代となっています。以上内容報告いたします。
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参考 画面のグラフは排出量グラフですが、これらは温暖化防止センターJCCCAに掲載されています。
  参考 http://www.jccca.org/

参考 すいたん こつこつ作戦
 吹田市温暖化対策実行計画の項目 吹田市環境部内にあります。

参考 吹田市には市民公益活動団体(ボランティア団体)が約200団体あり、
  「吹田市役所 市民文化部  市民協働推進室」 がまとめています。(公民館に冊子あり)
   上のアドレスが無効になっている場合は 吹田市TOP http://www.city.suita.osaka.jp/ から探して下さい。
           
   (いづれも戻りリンクはありません。閉じて戻って下さい。)