公益財団法人としてのスタート
                          千里リサイクルプラザ 研究所 所長 北啓二
 平成24年度より千里リサイクルプラザは公益財団法人(以下プラザ)として、大阪府より認可を受け事業を展開することになりました。
 公益財団法人としての認可を受けるためには様々なハードルがあります。まず、プラザの事業が、公益法人認定法に定めている23種の公益目的事業の中に当てはまるかどうかが問われますが、23種に限定された事業の中のひとつが「地球環境の保全又は自然環境の保護及び整備を目的とする事業」であり、プラザの事業は公益目的事業として位置づけられます。
 その他、認可には次のような要件を満たさねばなりません。一つは、まさに、公益の言葉どおり、不特定かつ多数の者の利益の増進に寄与するものであること。二つに、プラザの事業全体の中で、公益目的事業の比率が50%以上となること。三つに、その事業を行うに必要な経理的基礎および技術的能力を持つこと。さらに、法人関係者に特別の利益を与えないこと。等があるが、プラザはそれぞれの要件を満たしているとの審査の結果から、晴れて平成24年度からの公益財団法人としてのスタートの運びになりました。今後は、「公益」という名を汚すことのないよう、使命と責任の重さを深く認識し、より一層の努力を傾注してまいる所存です。なお、その審査経過の中で、我がプラザの市民研究員の自主的・主体的な研究実践・啓発活動が、公益性が非常に
 
 
高く大いに評価されたことに大変うれしく思います。
 さて、プラザの基本規則である定款の第3条に目的があります。すなわち、「地球環境保全の重要性に鑑み、地球温暖化の防止等を含む循環型社会の構築・推進に関する事業を行い、もって持続可能な社会への転換に寄与する。」この目的を達成するために、平成24年度の研究所は、指導・助言をいただく4名の主担研究員と、59名の市民研究員が6つのプロジェクトチームに分かれて調査研究、情報提供、啓発普及活動等の活動を展開していきます。
 「689」この数字は平成23年度における各プロジェクトチームの活動回数の合計です。調査研究のための研究会・研修会、啓発のための出前講座や環境学習支援及び街頭啓発等々です。週平均、多いチームで3.2回、少ないチームでも1.7回の活動回数があり、市民研究員のみなさんの積極的・意欲的な姿勢が見られる数字です。平成24年度におきましても、各チームは自ら練りに練って作成した年間計画書にもとづいての研究実践、啓発活動を展開していきますが、昨年同様もしくはそれ以上の活動を展開し、数多くの成果を上げていただけるものと確信をしております。そして、その成果をこのニュース等で多くの皆様に提供していく所存でございます。この1年どうかよろしくお願い申し上げます。
 
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