吹田市の破砕選別工場を見学して感じた事
                                     市民研究員 金子幸平
 うアォ!! なんとものすごい”ごみ”の多さ!!
このごみの山が吹田市内から集められたもの
なの?しかも、このごみは、ふとんや家具など
の大型複雑ごみ、小型の家電製品の小型複雑
ごみ、なんと、捨てられた自転車も、また大量の
缶と瓶、そしてペットボトル、さらに新聞紙と
雑誌類。12種分別されたごみのうち燃焼ごみを
除く11種類のごみが、吹田市内の家庭と事業
所等からこの破砕選別工場に集められている。
  ごみ破砕の様子

1. リサイクルは分別が基本
 “混ぜればごみ、分ければ資源”
 この工場は、集められた11種類のごみを分別
してリサイクル可能な資源(8種類)を取り出す
工場です。この分別作業が大変なのです。大型
複雑ごみと小型複雑ごみは機械でこまかく破
砕し、金属類と燃えるごみに分別されます。ジ
ュースなどの缶は、磁石でスチール缶とアルミ
缶に選別され、その後、人の手でプラスチック
等を取り除きます。ガラス瓶はリターナブル瓶
(酒瓶等)、色別に人の手で分別されます。ペッ
トボトルは圧縮されて、プラスチックリサイク
ル工場に運ばれてリサイクルされます。

2. 破砕選別工場を見学して感じたこと。
@複雑ごみを扱う作業場は、粉塵がひどく、
 作業員の健康が心配です。
A金属缶は人の手で選別する工程もあるが、
 ジュースなどの残液による腐敗臭がひどい。
B資源をリサイクルすることは大切だが、リ
 サイクルするためにかかるエネルギーも大
 きいと感じました。
 
C今の世の中「大量生産・大量消費・大量廃棄」
 の時代ですが、「安いと思って物をたくさん
 買わない」ことが大切だと思いました。
D使えなくなった蛍光灯がたくさん集められ
 ているが、蛍光灯には水銀が含まれている。
 蛍光灯を処理できる企業は北海道にただ一
 社しかないとのことで、蛍光灯は遠く北海
 道まで輸送しているとのこと。このことか
 ら、私は蛍光灯をLED灯に切り替えて、
 蛍光灯の使用をやめるべきだと思いました。
Eリサイクルよりリデュースが大切で、私は
 少しでもごみを発生させない生活をしよう
 と思いました。例えば、ペットボトルのお
 茶とか水を買わずに、マイボトルで水やお
 茶を持ち歩くとか、買い物にマイバッグを
 使うとか、使い捨て容器などを使用しない
 とか、私達の生活の中で様々なリデュース
 の方法を考えて実践しようと思いました。
缶選別の様子
ジュースの缶が
異臭の中で
人の手によって
選別されている
      ⇒
分別された蛍光灯の様子
使えなくなった
蛍光灯が山積み
されている
    ←

この度見学させていただいた吹田市の破砕選
別工場は、吹田市民の生活の尻拭い的役割とし
て、生活の中で不用となった様々な品物(ごみ)
を受け入れて、そのごみから資源になるものを
選別してリサイクルする大切な工場なのだと
改めて実感しました。また、分別作業に携わっ
ておられる方々のご苦労に感謝する次第です。

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