株式会社 ダスキン
    大阪中央工場 を見学して
       市民研究員 藤井勝二    
  去る5月29日(水)布deエコPTリ
ーダーのお世話で、吹田市南端の神崎川
沿いに位置するダスキン大阪中央工場
を見学する機会を得ました。

 プラザの研究所長をはじめ、市民研究
員の方々やそのネットワークで参加が
あり、総勢17名の参加でした。

 女性の方々と私とでは、多少その視点
や印象など違いが有ると思いつつ、見学
できた感謝を込めて記述します。

 先ずVTRで、ダスキンと大阪中央工
場の説明をお聞きし、次に工場の水処理
と排水管理について、実験を交えたご説
明をいただきました。

 実験は硫酸バンドと高分子薬剤を用
いた凝集沈殿処理。そして下水道へ排水
する前の水質管理の一つである、BOD
(生物化学的酸素要求量)COD(化学的
酸素要求量)測定、そしてPH測定など
の工程管理について、丁寧に分かりやす
いご説明をいただきました。この点は
「エコ体験PT」メンバーの一人として、
興味のあるところでした。
ダスキン大阪中央工場 外観 続いて、
我々の到着
時からお見
掛けしてい
た工場長か
らの、全体
的説明があ
り、その後工場の案内をしていただきま
した。

 ダスキンとは、英語のダストクロス
(雑巾)と日本語のぞうきんを合わせた
造語であること。今年で創業50周年、
レンタルという時代に先駆けた商法を
取入れたこと。全くの異業種である食品
業界への多角化などのご説明でした。
 
 そしていよいよ工場見学。帽子と騒音
対策用のワイヤレス・ガイドチューナー
(説明を聞き取り易くする)を一人ひとり
身につけて、いざ行かん!

 3名の女性社員のサポートを受けな
がら、先ず眼にしたのは、マットが大型
洗濯機で洗われている様子。通路を挟ん
だ向い側には乾燥機が相対して並び、そ
れらは左右方向へ連携可動式のベルト
(両端は固定されていない)でマットを受け
取ることが出来るように連携されてい
る。(撮影禁止で写真掲載はできず)洗
濯に使用された水は、浮遊物除去や化学
処理後に(節水)2回使用され、更に水
処理・モップ形状の整え・モップの中の
金属検査検出・袋詰めなどの諸工程が、
半数を超える比率の女性の方々の手を
交えながら、実に手際よく整然と静かな
環境下で(機械騒音エリアは除く)実施
されていました。また、最後まで無駄な
く使いきるというコーナーがあり、そこ
でマットの修理やモップの補修を丁寧
に1枚ずつ細かく再生している所は、布
deエコPTが研究している、不用の布
を最後まで使いきる工夫の部分と、同じ
だと感じました。「もったいない」と言
う言葉、排水前の浮遊物などを集めた
「スラッジ」を、コンクリート原料の一
部として活用し、ごみを「ごみ」として
ではなく、建材とされているなど、プラ
ザの理念と相通じる企業活動を見聞き
できました。ここの見学は、学校単位で
は小学3年生から6年生まで見学でき、
子ども会や自治会などの団体では20
名〜40名で、時間は90分間、無料、
完全予約制ということでした。

 終始、ご対応いただいた工場長並びに
社員の皆さま、誠に有難うございました。
今後、相互見学、交流の機会が、改めて
得られることを願いつつ終わります。
 
P4 7月に戻る TOPに戻る