フィルムカメラを見直そう(中判カメラ編)
          市民研究員 大垣 秀樹 

 先月から印刷機がカラーになり、表紙にも
より写真の表現力を生かせるようになりまし
た。今回の写真はデジカメではなく、フィル
ムカメラによるものです。デジタル加工の出
来ないフィルムには真正証明性と保存性があ
ります。表紙の鎮守の森の風景も写真と共に
ずっと残って欲しいものです。*1
*1 RZ67-65mm 約/125 F5.6 ベルビア50
 スキャナー時、少し赤マイナス補正して、ワード
 に取り込みましたが、秋の快晴日でした。


 さて、フィルムカメラは中古価格が1/10
に暴落し、いわば小型複雑ごみ扱い。いくら
なんでもかわいそう過ぎます。そこでフィル
ムカメラの記事を書くことにしました。ただ
フィルムは銀・薬品を使うのでエコとはいえ
ません。デジタル化はエコの点で良いことだ
と言えますが、まったく絶滅してしまうのも
どうかと思います。*2
*2 印画紙にも少量の銀が使われているので、
 デジタルでも印画紙プリントの場合、銀と薬品を
 使うことになる。


 東北津波では多くの写真が洗浄され、本人
の元に帰りましたが、少し前の時代のものば
かりで、最近の写真はPCのHDに入ったま
ま、水没してしまいました。又MO・スマー
トメディアなど消えていった規格も多くあり、
適宜プリント化、CD-Rに焼いておく必要が
あるようです。
 このフィルム文化の維持には最低限の市場
環境が必要です。ただスポーツ写真など連続
撮影はフィルム資源の無駄使いです。引越し
前の旧家の撮影・街の風景・入学卒業式など
場所・時間の真正記録には是非フィルムも併
用することをお勧めします。*3
 
*3 フィルムは撮影確認ができないので、入学式
 などではデジカメと併用するのがよいと思います。
 中判はAF・AEがなく三脚も必要な場合が多いの
 ですが、でもその手間が趣味なのです。


 ただ一般的な35mmフィルム(135フィルム
画面サイズ24×36mm)は画質的にデジタ
ルに勝てません、皆さんが今後フィルムを始
める場合、むしろ中判をお勧めいたします。
 ここで、「でも、フィルムが割高だろ?」と
思われるでしょうが、意外とそうでもないの
です。10枚しか撮れませんが、面積あたりの
価格では中判の方が安くなります。入学式の
正門前などでの記録では10枚もあれば十分
ではないでしょうか。日常的な写真はデジカ
メで撮ればよいのです。
 私は、マミヤRZ67本体+65mmレンズを
H23に中古27,000円で購入しました。(本来
の販売額は277,100円!) この機種は室内
カメラとして写真館で使われることが多く、
中古でも傷一つない品が多い。もったい
ない限りです。
 メーカーとしては他にペンタックス・ブロ
ニカ・ハッセル・フジなどがありますが、書
き出すときりがないので、割愛します。詳し
くは店頭でお聞き下さい。次回は35mm判カ
メラ・レンズの再発見編です。
 (↓はコンパクトデジカメとの比較写真) 
 中判カメラとコンパクトデジカメとの比較写真
垂水地区の鎮守の森の保存活動に関しては、
NPOすいた市民環境会議のニュースレター
「吹田の郷」26年2月号に詳しく掲載されています。
P4  10月に戻る  TOPに戻る 
 http://www3.big.or.jp/~sskk/sskk.htm
 ↑団体のHP 戻りリンクは無し、閉じて戻って下さい。
なおニュースは会員のみ配布になっています。図書館有。