平成26年度 環境関連施設見学会に参加して
     見学実施日 平成26年10月23日(木)       手つくりおもちゃPT 米田廣光    
 秋晴の中、午前9時に市役所を出発、プラ
ザの山中さんから本日の行程紹介の後、バス
で尼崎に向かいました。この見学会は一般市
民の方も参加され、バスの座席で隣り合わせ
になった方とプラザや市民研究員の活動を話
したりしている内に最初の目的地の尼崎市杭
瀬に着きました。
 A)レンゴー尼崎工場見学(尼崎市杭瀬)
 総務の方より工場の概要、板紙のサンプル
による説明を受け、その後DVDで工場の説
明を聞きました。尼崎工場は段ボール用原料
の板紙を作る5工場の1つです。板紙から段
ボールを製造する工場は国内に30工場あり、
運送費を減らすために地域ごとの段ボール工
場から製品を送っているとのことでした。(こ
のことはどのダンボール製造会社も同じとの
こと)説明によると板紙の製造はプラザでや
っている紙すきと原理的には同じで、また古
紙使用率は約98%とのことでした。以下工場
見学を工程順に記します。
 @古紙はパルパーという大きな水槽で100
倍の水で溶融撹拌されて繊維状になり、異物
を取り除く工程を経て最大分速1000mの抄
紙機に流入AワイヤーパートBプレスパート
を通過します。これらの工程で水を除去し厚
みも整えながら次工程のCドライヤーパート
に進み、120℃の乾燥ロールに巻きつけ乾燥
してリールに巻かれます。 
 抄紙機は巨大で推測で幅約5m、全長約50
m、高さは10m以上あり、巻かれたリールの
重さは30トン。これを適当な大きさに巻き
替えてダンボール工場に出荷するとのこと。 
 見学後は質問に応じて頂き、品質管理、エ
ネルギーの費用と管理等についてお聞きし、
11時半頃退出しました。
 B)「猪名川道の駅」にて昼食休憩
 
 C) 国崎クリーンセンター(ゆめほたる)
 吹田市の千里リサイクルプラザと資源循環
エネルギーセンターが接して建てられたよう
な設備で、内部は完全に一体です。
説明をお聞きすると竣工は平成21年3月、
この辺りでは1番新しい施設です。
 川西市、猪名川町、能勢町、豊能町が広域
ごみ処理施設組合を設立し運営をしていると
のことで、毎日約200トンのごみを処理して
います(能力は1日最大235トン)。
説明の後、見学しました。先ず、リサイクル
プラザ棟の広い啓発学習ロビーには展示物、
ごみ処理の説明板、クイズディスプレイ等が
興味をそそるようにレイアウトされ、その一
角に布工房が有り、ちょうど10人くらい
国崎クリーンセンター 内 学習ロビーの方が
制作に
励んで
おられ
ました。


 その隣の木工室には小型旋盤や、丸刃の付
いた平面切断機などくるくるプラザにない良
い設備を備えていました。
 燃焼ごみの受け入れ、パッカー車からのピ
ットへの投入、2機の焼却炉へのごみ投入、
焼却炉、ボイラー、発電機、排ガスの管理、
灰溶融炉等は吹田市より規模はやや小さいな
がらほぼ同じ、9種の分別ごみの投入ヤード
は燃焼ごみの受け入れ場に似たプラットフォ
ームなのが違っていました。
 新しくて良い設備でしたが、小高い山の上
にあり住民の合意、設備の施工等苦労があっ
たのだろうと思われました。
 
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