第 32 回 吹 田 産 業 フ ェ ア
             紙すき工房:西森 健生

 吹田産業フェアは、吹田の企業と吹田市民とが
交流することを目的としたイベントで、今年は
5月9日(土)と10日(日)に行われました。主催は
吹田産業フェア推進協議会で吹田市や吹田商
工会議所は共催となっています。
 推進協議会会長より、その意義や歴史を含めた
紹介・ご挨拶に続き、吹田市長や商工会議所会頭
のご祝辞があり、産業フェアが始まりました。
 昼休みに、市役所駐車場で商業祭・農業祭を拝
見しました。花、植木や地産地消をアピールした
野菜などが並んでおり、吹田市も大阪のベッドタ
ウンとしてだけではなく、沢山の活動があること
が見え、力強く活動している吹田市を見直しまし
た。私たちは紙すき体験コーナーを担当しており、
ゆっくり拝見できませんでした。残念です。
 又、メイシアター側の会場にも、30コーナー以
上の展示があり大変混雑していました。
 さて、我々の紙すき体験コーナーですが、午前
中に70名程、午後には100名を越す参加者と超
多忙でした。すいていただいた葉書は、濡れてい
ますので後方のガラスに貼り、会場を散策の後、
取りに来ていただくようお願いしました。まだ、
湿りはありますが、新聞の折り込み広告等に挟ん
でお持ち帰りいただきました。しかし、終了時に
10枚ばかりのお忘れハガキが残り、残念に思った
ものです。
 我々が、「紙すき」をやりますのは、紙パックの
中から取り出した、新鮮なパルプの再利用を促す
のが目的です。スーパーや公民館のボックスに入
れていただくようお願いをしながらの作業でした。
参加者からは、「持って行っているよ!」「ほ〜知
らなかった」など色々なお返事が戻ってきます。
我々もバカの一つ覚えですが、「紙すき」を続けた
いと考えています。学校や公民館・ミニイベント
などに環境学習支援や出前講座をやります。是非
千里リサイクルプラザの紙すき工房もご活用いた
だきますようお願い申し上げます。
             木工工房 岡田 千代子
 
 5月10日産業フェアー2日目。わたしたち木
工工房では、この日のために、いろいろと準備し
てきました。市民の皆さんに、くるくるプラザの
ことをよく知ってもらい、利用してもらうために、
15点余りの製作品の展示、木工体験の場を設けま
した。今回、体験のテーマに選んだのは"車輪を
使った車"です。木片の下部に車軸用の穴を予め
2ヶ所開けておきました。全部で50セット、全
て廃材を利用しています。実は、準備には相当な
時間を要しました。会場に機械を持ち込むことは
できません。そのため、ある段階まで作って、キ
ットにしておくことが必要だからです。
 張り切ってスタンバイしていましたが、子ども
達の姿はさっぱりです。奥の方の仕切り板で通路
から見えにくいのが原因でした。そこで、呼び込
みと、大きな看板を作ったところあっという間に
人だかりができました。うれしそうに車の形にの
こぎりでカットする子ども、それを少し離れたと
ころから、スマホで撮るお父さん、お母さん、中
には、子どもと一緒にのこぎりを握る人もいまし
た。そして、車軸を車輪に通して、本体の車体に
取り付けたら完成です。後は磨いたり、色をつけ
たり・・・・みんな見事に動かせて、歓声を上げてい
ました。私達が一番喜びを感じる瞬間です。
 自分の手を使って何かを作ることができたとい
うことは、とてもすばらしい経験です。たとえ十
分ほどの作業であっても、作ったものが残ります。
今頃、子ども達の机の上でコロコロ転がせて、遊
んでいるかもしれません。コロコロ車はあっとい
う間に終わりました。それでも、次々親子連れが
やってきては、残念そうに通り過ぎていきます。
そこで、予備で持参していた車輪を使って、コマ
を作ってもらうことにしました。こちらも大盛況
で20個のコマが、きれいに回っていました。み
んな大満足の様子でした。
 子ども達の笑顔に触れることができ、充実した
1日でした。
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