くるくるセール出店記
             布deエコPT 辻 千代子

日時;平成27年5月17日(日)
場所;くるくるプラザ広場10時〜14時
目的;衣類の再利用について調査・研究

自分達で店を出そう!
 平成27年度の活動計画では布を再利用できる
方法やごみに出す前に使い切ることを調査・研究
することを掲げている。理由はさまざまだが着る
ことのなくなった衣類はどの家庭にも多く、なぜ
それを処分することができないのか、思い出があ
ったり、いつかまた着るときが来るという期待が
あったり、その気持ちはいろいろに違いなく、私
達のチームはその確認のための予備的な聞き取り
調査を昨年度実施した。
 聞き取りの対象者は千里リサイクルプラザで催
されるフリーマーケットで行うくるくるセールの
出店参加者で、とても興味のある結果を得ること
ができた。それをまとめた研究成果は近く発刊さ
れるプラザの「平成26研究報告書」掲載されるの
でぜひ読んで頂きたい。
 店を出して売る側にいる人達からの聞き取りデ
ータを整理しているうちに、よく分からないいろ
いろな疑問を感じるようになった。自分達が売る
側に回って、今度は買う側の人とのやりとりが出
来れば初めて納得できることもあるのではないか、
チームみんなでフリーマーケットにお店を出そ
う!

分かりたいことは何なのか
 販売する側に回り、市民とのやりとりの中で得
るものは何かを予め検討したが、検討項目は大ま
かには次のようなことであった。
 @売る側に回らないと解らないことは何か
 A売れ筋は何か
 B売り方の工夫には何があるか
 C用意するものはなにか
 ・紙袋、レジ袋、古新聞など
 D買った人について
 ・どんな人が買ったか
 
 ・どこが気に入って買ったか
 ・誰が着るのか
 以上の点に注意しながらポイントを整理してく
るくるセール当日を迎えた。

何がどれだけ売れたのか
 私達の店で展示した販売品目は衣料品ばかりで
はなく、その他のものも扱うことにしたが、全体
の品目別の展示点数とその販売点数、販売率は以
下のような結果になった。
―――――――――――――――――――――
―展示品目  点数  販売点数   販売率
 @ 大人服  59枚  21枚   36%
 A 小物   17枚  10枚   59%
 B 文具   21点  21点  100%
 C 日用品   9点   9点  100%
 D 和服    2枚   0枚    0%
 E 靴     4足   2足   50%
 F 食器   10点   9点   90%
 G 鞄    18点   5点   72%
―――――――――――――――――――――
 尚、今回は子ども服の出品がなかった利用とし
てプロジェクトメンバーの年齢層が高いため出品
物が、集まらなかった。

売る側になって分かったこと
 行き届いた準備はできなかったが、実際に店番
に立ち、買い手とやりとりをするのはとても新鮮
な経験で、今まで気づかないままでいたことも改
めて知ることになった。
@ 衣類は安くても必要でない物は売れない
A 自分サイズの(L寸、LL寸)は売れる
B 殆どの衣類は値下げしないと売れない
C 売れる時間帯は開始から1時間が勝負である
D 日用品・雑貨は家に在庫があっても売れる
E 事前に値札を付けたが相場が分からず高い設
  定だったので、当日値引きが必要になった
F 売り手側も買い手側もエコ生活を率先して実
  行していると感じた。
 
 今後は売れ残った衣類の中から布草履の研修や
出前講座にも使い布を有効に使う。またこれを1
回だけにはとどまらず、今後も継続して楽しい研
究にしたい。
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