市民研究員 福田規子 第4回 全国リユース食器フォーラムinTokyoの2日目 3月9日(金)は、あいにく朝から冷たい雨でした。昨日の18時から行われた懇親会で、会員同士かなり親しく会話が弾んだせいか、今朝の会場は和やかな雰囲気に包まれていました。 2日目は「リユース食器の環境負荷と衛生管理」についての勉強会です。まず9時35分から「リユース食器のライフサイクルアセスメントについて」と題して横浜国立大学環境情報研究院研究員で横浜LCA環境教育研究会代表の平山世志衣先生の講義を受講しました。 ライフサイクルアセスメント(LCA)とは製品が製造、使用、再生、破棄のすべての段階で環境にどのような影響を与えたのかを評価するもので、例えば、ペットボトル1本が原料から製品になり廃棄されるまでに、CO2が150g排出されること、また、リユース食器のカップを5回以上繰り返し使用すれば、紙コップ1個を使い捨てる環境負荷に相当すること等を、様々な実験データを示しながら話されました。しかし、リユース食器の使用状況や輸送距離によっても数値が変化するので、紙コップを選択したほうがベストである場合もあるとのことでした。 引続き地球・人間フォーラムの早川直孝氏から「リユース食器の衛生管理について」の講義がありました。 環境省ではリユース食器の普及拡大に力を入れているが、厚生省では衛生管理の面から消極的な態度を採っているので、保健所が言っている学校給食での衛生基準を目安に、洗 |
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浄方法や作業を改善することでクリアして欲しい。また、これからの時代は食品衛生管理責任者の資格を取得するのが一番ベストである。 「残留物簡易検査キット」なども希望すれば提供出来るので、おおいに活用して保健所の理解を得る努力をしようと激励されました。 休憩の後、地球・人間環境フォーラムの平野喬氏が「リユース食器ネットワークの今後」と題して、まず東日本大震災時の支援物資として全国の会員からリユース食器の提供を受けたことに対するお礼と感謝の言葉がありました。そして、大震災の経験をもとにして、緊急時に衛生的に利用出来る食器の洗浄、保管等のマニュアル開発と、支援拠点の構築が今後の課題であると閉め括られました。 二日間の研修でしたが、初参加の私にとってはとても楽しく勉強させていただきましたし、沢山の仲間からパワーもいただきました。これからの活動に大いに生かしていこうと心新たに帰路に着きました。 前のページに戻る← 表紙に戻る エコのTOPに戻る |