EM使用のトイレ清掃に参加して
                              微生物活用で豊かな暮らしを!PT
                                              浅芽 薫久

                             市民研究ニュース25年8月号 再掲載
 微生物活用で豊かな暮らしを!PTでは活
動の一つに「学校トイレの消臭対策への取り組
み」を挙げている。どの様に取り組んでいけば
良いかを勉強する為、6月15日に和歌山県橋
本市の紀見小学校にて“EM”を使用してのト
イレ清掃を実践するとの情報を得てグループ
の4人で見学を兼ねて実習をしてきた。
 今年の1月27日に訪問した奈良県大和高
田市でのトイレ清掃は、中性洗剤を使用し
ての清掃だったが、今回はEM使用の清掃
なので楽しみにして出かけた。
 紀見小学校での“EM”への取り組みは
2009年に前校長からEM発酵液を使用
してのプール清掃からスタートし、順次ピ
オトープ、花壇、農園そして2011年か
らトイレ清掃に取り組み、現在の校長へと
受け継がれてきているとの事である。
 毎月第3土曜日に実施されており、今回
生徒は参加しなかったが校長、教頭、教員、
教員実習生、ボランティアの人達、そして
我々4名の総勢16名が参加していた。
 男子・女子便所二班に分かれ、初めての
参加者の為に掃除道具の使い方の説明を受
け作業開始した。洗車用スポンジ、亀の子
たわし、ドライバー、サンドメッシュ、ナ
イロンメッシュ、ブラシ、ヘラ等13種類
程の道具を使用してのトイレ清掃である。
 今回掃除するトイレは昨年9月に清掃し
ており9ヶ月目にあたる。大和高田の際は
便器の前に立っただけで鼻をつく臭いであ
ったが、紀見小学校では、便器の中を掃除
尿石痕し始めてかすかに
臭う程度である。
又、尿石を削り採
る作業も量も少な
く剥がしやすいの
   
 
で短時間での作業ですむ。掃除内容は時間
割り振りがあり2時間以内で終了させる段取り
でリーダーが状況をみながら指示していく。
 第一段階は20倍に薄めたEM発酵液をス
ポンジで便器・壁面(タイル)を濡らしサンドメッ
シュで磨き、パイプのメッキ面は布たわしで汚
れを落とした後、乾いたタオルで便器・タイル
面を拭く。第二段階は床面を亀の子たわしで
EM発酵液を円を描くように排水溝へと洗い流
し、水気を拭きとる。第三段階は仕上げに100
倍に薄めたEM発酵液を便器、タイル面に吹
きつけ終了した。
 作業手順は以上だが、紀見小学校の特徴と
して家庭から米のとぎ汁を持って来て、学校で
EM活性液と砂糖と天然塩を入れEM発酵液
作りを校内で行なっている。そのEM発酵液を
使って便器、洗面場、排水溝へ液を流したりス
プレーしたりして、ボランティアの人達だけの
清掃だけでなく日頃から生徒一人ひとりの関
心が高い事がトイレの悪臭がしない大きな要
因だと思った。
 又、壁に「紀見小学校クイズ」が張られており
「何をしているのでしょうか」のクイズでピオトー
プでの水質浄化に“EM団子”や花壇、野菜作
りへの土壌改良に“EMボカシ”、堆肥作りと“E
紀美小学校クイズM”を教育資材とし
て学校側が取り組
まれている事が素
晴らしいと思った。
 最後に、わたし
たちPTでは、どの
様に展開していくのか、どこまでするのか、学校側の思惑をも十分
聞いての取り組みとなるでしょう。今後議論して
いく事になるが、まずマンパワーで悪臭の元
から徹底してやるのが効果的であると個人的
には思う。
P4 8月に戻る TOPに戻る
  微生物に戻る