リサイクルという表現について
私たちの社会は、経済活動の発展とともに大量生産・大量消費・大量廃棄の社会となりましたが、こうした「使い捨て社会」を変えていくための最初の一歩として「リサイクル」が進められてきました。
「リサイクル」という言葉が頻繁に使われるようになったのは、平成3年(1991年)頃からといわれています。ごみの減量と再資源化を進めるキーワードとして「リユース」を包含した概念として「リサイクル」という言葉が使用されてきました。
しかし、「リサイクル」だけでは資源の枯渇や二酸化炭素の排出をとめることはできないことから、平成11年(1999年)から3R【リデュース(発生抑制)、リユース(再使用)、リサイクル(再生利用)】ということが国から提唱され、「リサイクル」という言葉は「再生利用」という狭義の意味合いで使用されるようになりました。平成15年(2000年)循環型社会形成推進基本法で、発生抑制、再使用、再生利用の優先順位が示されて以来、「3R」がスローガンとして使用されるようになり、「3R」という言葉も徐々に広がってきています。
最近では、「リサイクル」より優先順位が高い「リデュース」、「リユース」の「2R」を積極的に推進する動きが強くなっています。
「リサイクル」という言葉が、現在でも広義で使用されている場合がありますが、今後、当財団では、循環型社会を推進する立場から正確な理解を普及するため、「リサイクル」という言葉を「再生利用」という狭義の意味で使用してまいります。
また、「千里リサイクルプラザ」という財団名についても、今後改名も含め検討を進めたいと考えております。