→前ページより続き 産のうち吹田市が5億円、民間からも同額をというもので、民間からの出捐の目途がついた段階で、市が予算化するというものでした。 期限がある中で必死に大阪府からの出向職員と一緒に多くの企業廻りをしたことを覚えています。このときのことお思い出すと今でもこの府の職員に感謝の気持ちで一杯です。振り返えればバブル経済の末期で、その後の我が国の経済の低迷を思うとぎりぎりの時期だったと思っています。 また、事業計画の策定に当たって4人の大学の先生方と研究事業を中心に夜遅くまで議論したことを懐かしく思い出します。市内の4大学の先生方も実に熱心に取り組んでいただきました。 研究所の事業は、その後あり方や再構築に関する提言を経て現在に至っています。 一方当初の計画に比べ十分でなかったのは、企業との関係です。その後の低金利により資金不足に陥ったとはいえ希薄だったと思っています。 財団の活動の原資は、基本財産からの果実、つまり利息収入に寄っています。現在のような低金利の時代では収入が乏しく、活動も大きく制約されています。費用対効果、効率性はいつの時代にも求められていますが、今ほど求められているときはないといえるでしょう。関係者の一層のご理解をお願いします。 以上、ことの一端を披瀝することにより、環境問題としてのごみ問題、又はごみを切り口とした環境問題について理解が深まればと思っ |
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ています。これらの問題からは議論のいろいろな切り口が可能です。知的好奇心を刺激し、そして高めていければと願っています。 経済や経営の話題の中でよく「成功体験」という言葉が出てきます。過去の成功例にとらわれ、その後の時代の変化に対応できず、取り残こされたり、時代遅れになってしまうという意味で、「過去の成功体験に縛られて・・・」など、否定的に使われる場合が多いようです。私たちもこの教えを他山の石として、15年前の経験に安住することなく前進していくことが大切だと思っています。 (三セク方式:財団の基本財産は9億6、328万円で吹田市、大阪府及び民間企業約140社が出捐しています。普通三セクといわれるものの多くは、公共主導の株式会社を指す場合が大半です。なお、来年12月に導入される新しい公益法人制度のもとで、公益性を厳密に選別する公益財団法人と一般財団法人の認定制度が始まります。当財団も5年間の移行期間の間にどちらになるかを選ぶことになります。) 前ページに戻る 1月に戻る TOPに戻る ☆参考「図の千里リサイクルプラザマスコットロゴは設立当時一般市民よりデザインを公募して作成されました。リサイクルのRを図案化し わたしから の文字は私たち一人一人が率先して取り組む姿勢の現れです。リサイクルプラザを愛称くるくるプラザとも言いますのでロゴもくるくる坊やと呼称されています。」 |