宮地 和俊 |
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「まち」への発信 プラザ創立10周年にあたる平成14年、プラザ研究所の活動に新しいページが開かれました。守りから攻めへの転換を目指して、市民研究員による「出前講座」が始められたのです。創立10年にして大きな問題となっていた、千里リサイクルプラザ特に「研究所」の世間一般に対する認知度の低さをなんとかするために、市民研究員が研究成果を「まち」に発信する手だてとして考えられました。 この年は試行の段階で、翌15年から本格的な実施が始まりました。当時の所長、副所長が時間を見つけては公民館を訪問して出前プログラムを売り込む毎日が続きました。 15年から16年にかけては公民館訪問の成果でしょうか、出前講座の中心は地区公民館で、どちらかといえば、ごみ減量の方法や現状、のような講演的・啓蒙的内容が多かったようです。しかし、衣類のリフォーム・おもちゃ作り・染色など、作業を通して楽しみながらリサイクル体験をするプログラムも徐々に広まり、時には学校からも授業の一環としてお呼びがかかるようになりました。 講師として市民や子ども達を指導することになった市民研究員は、はじめは戸惑うことも多かったようですが、試行錯誤を繰り返すなかで次第に市民の信頼を得、公民 |
館よりも様々な地域団体からの出前依頼がくるようになりました。研究員自らが、事務局に頼らずに、積極的に依頼者を開拓するなど、研究所の進むべき道を夜を徹して話し合った宿泊研修会の成果が、じわじわとあらわれて来たようです。 18年からは小中学校への関りを深めるために授業支援活動を別立てにしましたが、プロジェクト活動の成果でしょうか、地域からの依頼は増え続けています。
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