温暖化対策としての省エネ家電の選び方 その1 冷蔵庫編 温暖化を考えようP (大垣・田畑) 市民研究ニュー20年9月再掲載 |
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さて、チラシをよく見ると300Lクラスが590KW/年 電気代13000円。一方500Lクラスが480KW/年 電気代10600円。と300Lの方が電力消費量が多いという( Lあたりではなく全体量) 逆転現象が起きることがあります。何故そうなるのか、これもお店の方に聞くと 500Lクラスはメーカーが社運をかけて力を入れているが300Lクラスは個人向けのコストダウンモデルなので、扉数や断熱材などをコスト削減している、一方500Lは魔法瓶と同じ真空断熱を採用したりし、その分高くなるが省エネになるとの事です。 ここ10年程で半分ぐらいの省エネになっていて、10年前にも同じ様な事が言われていましたので、各メーカーさんの努力はすごいものがあり感心します。 実際の買い替えは故障による買い換えが多いのですが、10年未満で換えるのはもったいないとしても、15年以上ならば検討に入ります。(インバーター以前以後でかなり違います)冷蔵庫でもクーラーでも、おおよそ 12-13年使えば電力差額だけで、製品が買えてしまうぐらいの差があります。 ただ、大型高級機は確かに省エネなのですが、家族数が少ないのにむやみに大型にすると「せっかく買ったのだから20-30年と長く使わないともったいない−」となると、次の買い替えが進まなくなるので、それもどうかと思います。やはり常識的な買い方が一番よいかと思います。 電力に関してはこれまで円高還元で値下げ方向だったのですが、今後 石油の値上げや風力発電買取制度などの関係から、値上げの方向になるでしょうから、温暖化貢献以外にも家計のサイフのためにも意義はあると思います。 次に冷蔵庫のかしこい使い方をご紹介しましょう。(年間の比較です) (K電気にて配布の省エネ製品ハンドブックより掲載。元は(財)省エネルギーセンター「家庭の省エネ大辞典」より*上の43kwhの場合で 原油換算 11.05L CO2換算 18.0Kg) 1.ものを詰めすぎない「詰め込んだ場合と、半分にした場合との比較」 43.84kwhの省エネ 960円節約 2.無駄駄な開閉をしない「JIS試験 12分毎25回開閉の倍との比較」 10.40kwhの省エネ 230円節約 3.開けている時間を短く「20秒の時と10秒との比較」 6.10kwhの省エネ 130円節約 4.設定温度は適切に「周囲温度15℃で強から中にした場合」 61.72kwhの省エネ 1360円節約 5.壁から適切な間隔で設置「壁から放熱を行うため」 45.08kwhの省エネ 990円節約 8月21日の新聞では「白物家電」秋から冬に原材料価格高騰で値上げの記事が出ていました。 来月はエアコンを取り上げます。P4 ☆図はチラシの一部を抜粋拡大しています。 →冷蔵庫の話の続き(Web版ではP4-P5を一枚に接続しています。) ここで筆者からの提案。今後は省エネ技術も困難になると思いますが、残された手段として図の様に冷凍庫だけを横に付けて上扉式にしてはどうでしょうか? 冷凍庫専用機は冷気が逃げないように上扉式になっています。かといって上に配置すると身長3mの人しか使えなくなります。そこで図の形ですが、やや大きくなるので、日本の住宅事情では受け入れらにくいでしょうが、これなら今の技術のままで確実に省エネの向上ができます。究極の省エネを求める消費者もいるかもしれませんので、メーカーの方でこの市民研究ニュースをお読みの方がおられましたらご検討くださればありがたく思います。P5 温暖化のTOPに戻る ☆文字中サイズ、ページ設定余白5mm。 |
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追加説明 発行当時の記事では次の買い替えが進まない、と記載しましたが、 一人暮らしなのに価格が高くて冷蔵庫の場合、10年で故障することもあるので、(当時の店員さんのご説明) 電気代の元が取れない可能性が高いと記するのが有効と思います。 なお21年度には各メーカーから小型機でも年間電気代が1万円を切る機器が販売されるようになりました。 追加説明 22年度もさらに省エネが進み(メーカーさんの努力には感嘆します。)年間6000円7000円代の冷蔵庫も発売 されるようになりました。H22.7.追加記載。 |