今私が気になる事   それは 集合住宅の共用部の常用灯  市民研究員 金子幸平
                              市民研究ニュース再掲載 H23年10月号 1110

 3.11の福島第一原子力発電所の不幸な事故がわが国の電力エネルギーを原子力から再生可能エネルギーへの転換を促すターニングポイントになりました。ここでの問題点は電力不足に対する省エネ・節電対策と、そして地球温暖化対策をどのような方策で対処すれば良いのか困難な課題が私達に突き付けられています。
3.11以前は、原子力発電こそ地球温暖化対策の最大の決め手だと言われて来たのですから。
もはや電気の使い放題の時代は終りました。行政と電力会社は脱原発と脱化石燃料を推進し、一方私達電力消費者は省エネと節電を心掛けなければならなくなりました。
 前置きはさて置いて、今、私が気になっている事は「マンションの常用灯」です。どんなことかと言いますと、マンションの常用灯は蛍光灯なのですが、昼も夜も点けっ放しで点灯しています。明るい日昼でも点灯していることに"もったいない"と思うのは私だけでしょうか。
 そこで、私のマンションの管理組合の総会で、私は常用灯の蛍光灯をLED照明に取替えることを提案しました。ところが、マンションの管理会社は「マンションの常用灯は消防法と関りがあって、現在それに見合うLED照明は無い」と返答したため、常用灯のLED化は無視されてしまいました。そこで、この問題を吹田市役所にぶっつけてみましたら、市役所から次のような返答をいただきました。公表の許可をいただきましたので紹介いたします。
 『本市では平成23年(2011年)3月に策定をしました「吹田市地球温暖化対策新実行計画」において、地球温暖化防止のための重点施策といたしまして、省エネルギー機器等の導入促進を掲げており、市民の皆様の取組みとして、家電の買い替えや住宅の改修時において、高効率給湯器やLED照明など高効率照明機器の導入を進めていただくことをお願いいたしております。
 
 
市役所に取り付けられたLED蛍光管市役所の本庁舎にLED蛍光管が導入された取り付けられた


従来の蛍光管
LED蛍光管は蛍光灯より
明るい感じがする

 市役所におきましても本庁舎の共用部分の一部にLED蛍光管を導入するなど、省エネルギーの率先行動として取組みを進めているところでございます。
 このたび、集合住宅共用部分へのLED導入に際し、同意が得られなかったとのことですが、LED蛍光管への転換につきましては製品によって電流を制御する安定器の付け替え工事が必要な場合があるなど、既設の照明設備の状況によりさまざまな事情が考えられますので、具体的な問題点に関しましては管理組合等にご確認いただきますようお願いいたします。
 補助金制度のご提案につきましては、現在、太陽光発電システム導入に関する補助金制度はございますが、LED照明導入についての補助金制度創設の予定はございませんので、よろしくご理解いただきますようお願いいたします。
 今後省エネ機器の導入促進にあたってどのような方策が有効か検討し、温暖化対策を進めてまいります。』
     吹田市環境部地球環境室
     地球環境課:石井

 私はこの「マンションの常用灯」の問題を今後も続けて研究したいと思っています。どなたか良い知恵がございましたら、お教えいただけたら幸せです。
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