くるくるフォーラム2013 〜微生物の基礎知識とその活用について〜 基調講演 ”暮らしに生きる微生物 講師 自然農法開発センター指導員 戸田 英之 氏 微生物活用PT 多田 喜廣 市民研究ニュース 26年1月 再掲載 |
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12月14日(土)午後2時からJR岸 辺駅からほど近い、大阪学院大学で“くる くるフォーラム2013”が開催された。 EM使用経験の長い、講師の戸田氏は冒 頭に、「結論的に言えば、微生物は生き物だ から、一緒に仲良く生活する方法を学ぶこ とが大切」との言葉から講演が始まった。 前半は微生物の基礎知識について。 1/100mm以下の生き物は全て微生物とい い、人間の体には皮膚、口の中、腸など、 どこにでもいて、重さで約1Kg、その数 は100兆個を超える。人間の細胞数が約 60兆個だから、如何に多いかが分かる。 微生物は地球上のあらゆる所にいて、自然 の生態系や人間の健康を守ってくれている。 微生物にはおよそ10%の善玉菌と1 0%の悪玉菌と80%の日和見菌がいる。 善玉菌の数が悪玉菌より多いと、日和見菌 もいい働きをして環境は良くなるが、悪玉 菌の方が多くなると腐敗したり、病気にな ったりと、環境が悪くなる。 |
ここから後半のEMについて EMとはEffective Microorganismsの略 で有用な微生物群のこと。EMの中には5科 80種以上の微生物がいるが、中でも代表 的なのが酵母と乳酸菌と光合成菌。酵母は パンやビールの発酵に使われ、乳酸菌はチ ーズやヨーグルトの発酵に使われてよく知 られているが、これらの働きを纏めて、酸 化を防ぎ、悪臭の分解などの働きをするの が光合成菌。EMの特徴は違う性質の微生物 を組み合わせ、共生させることでそれぞれ の力を強力に発揮できるようにしたこと。 EMにはたくさんの効能があるが、その主 なものとして、@生ゴミや米ぬかを肥料化 し、土壌改良が出来るAプールや洗濯物の 汚れを落としやすくするB川や溝の水質を 浄化し、悪臭を防ぐことが出来るC良質な 廃油石鹸が作れるD家の中に散布して良好 な環境づくりが出来る 等が挙げられる。 講演の最後に、善玉菌は管理して励まし てやらないと働かないが、悪玉菌はほって おいても働くので、EMを先頭に活用して、 日ごろの暮らしの中で善玉菌を働かせ、健 康で、心豊かな生活をしていきましょうと 結ばれた。 最近の傾向として、除菌や清潔さが叫ば れることが多いが、微生物を排除するばか りでなく、日常生活の中でその存在を認め、 活用することの大切さを感じた講演だった。 →P5に続く P4 1月に戻る |