皆さんは「コンペ」という言葉をお聞きになったときに何を連想されますか?
 ゴルフがお好きな人はゴルフの「競技会」を連想されるでしょうか?
 図1:ゴルフ「競技会」コンペ
  図1:ゴルフ「競技会」コンペ
 建築家は関西国際空港に採用されたレンゾ・ピアノさんの構想が選ばれた「競技設計」でしょうか?
 また市民と協働を掲げている市役所などの自治体では「提案型協働事業」にふさわしい市民活動に補助金を交付して支援していますが、この提案事業は審査されるので通称コンペといわれているようです。
 図2:建築の「競技設計」コンペ
  図2:建築の「競技設計」コンペ
 私たちに身近なところでは、プラザが今年度から始めた「資源と環境の保全に関する研究・啓発活動に対する補助制度」があります。通常プラザで「コンペ」といっているこの制度について、近況をご報告させていただきます。

 これは昨年「研究所を元気にするプロジェクト」が「補助金を交付してでも研究員以外の人達にも研究所に来て頂いて、研究所活動を活発にしよう。」をテーマにして研究されました。その研究成果を受けて今年度
からプラザで創設した制度です。
 6月16日の応募者への説明会には2つのグループがお見えになりました。生ごみの減量に取り組んでおられる方々と、自治会として何かひとつでも取り組みたいと考えておられる方々です。
 図3:プラザの「提案型協働事業」コンペ
 図3:プラザの「提案型協働事業」コンペ
 7月30日のプレゼンテーションで生ごみのグループが発表されました。これは研究所のプロジェクト中間報告会に引き続いて行われましたので、研究員の皆さんも多数お聞きになっていました。
 20分の予定でしたが、身近なテーマだけに出席者からの質問が相次ぎ40分に延長になりました。終了後にも発表者を囲んで話に花が咲いていたようでした。
 事業が実施されて、生ごみ減量のネットワーク作りが出来れば素晴らしいなと思いました。
 図4:提案されたプロジェクト
 図4:提案されたプロジェクト

 研究段階から説明会・プレゼンテーションを通じて関係者の皆さんから頂いた課題は事務手続きをいかに簡素化するかということです。プラザという財団の公共性を保ちつつこの課題を解決することは二律相反することかもしれませんが小役人的発想をどのように払拭するかの難問でもあります。
  
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コンペの導入と経過
研究所 福井 俊介