十年前、勤めを退職し、「サンデーが毎日」となった私は、長年の夢だった「土いじり、自家製の堆肥つくり」に挑戦すべく、市の補助金制度を利用して、先ずコンポストを買った。 狭い我が家の庭の隅にすえつけたコンポストはピカピカに見えたが。忽ちウジの住みかになり、熱湯をかけようが、土を被せようが、まるでウジがウジを生むのではないかと思う程で、耳を澄ますと、ウジウジト音がする。 お手上げ状態であったとき、市報に掲載されたのが「EM※バケツ方式」だった。台所の片隅に置いて、臭いも無くなまゴミをEMボカシで処理している。 原町の真木淑子さんが紹介され、教えを請いに行き「グリーンボランティアEMの会」に仲間入りした。その半年後、待望の市民農園が当たり、生ゴミ堆肥の処理場所が出来た。 有機肥で、無農薬、美事で、味が良い! EMの仲間は農園でつぎつぎと広がっていった。2年前(16年8月)市で行われた「生ゴミしゃべり場」に私は始めて参加してみた。 そこで、電動式や、ダンボール箱式があることを知り、吹田市は、マンションや団地に住む人が70%であることも知り、自分が「井の中の蛙」だったことを知った。 参加者から、あれこれ工夫し、生ゴミを干して電動に掛けたり、割り高な発酵促進剤を使 ☆当初、印刷版、Web版とも小松寿子と記載しましたが、、正しくは小松孝子さんです。ここに謹んでお詫びと訂正をいたします。11/26訂正 |
ったりを聞いて「たかが生ゴミに、なぜそこ迄手間を掛けたり、お金を使ったりするにのですか?」と私は思わず発言してしまった。 昨年もまた生ゴミの会に参加してみた。電動式以外は、全部やってみた。それぞれに問題点があり、各家庭の生活のあり方で選んでやれば良いと気付いた。井戸端会議で、口から口へ、どんどん仲間が増えていった。失敗を恐れず、成功の喜びを聞くのは嬉しかった。 近頃よく言われる「自己実現」のためには「好きなことを、続けてやり、人の役に立つこと」だそうだ。70歳を過ぎてから私は、見ず知らずだった人がいつの間にか、友人知人となり、「たかが生ゴミ」の人の和が輪となり、輪が点在し共に楽しみ、1石2鳥ならぬ、3鳥にも4鳥にも広がって行くことを願っている。 ※EM; Effective(有用)とMicroorganisms(微生物)の頭文字をとった略称です。 元気のTOPに戻る |