市民広場
整備された日本庭園
整備に先立ち昭和47年に取りまとめられた「公園整備基本計画」の中では『ここで「緑」とは、人類の著しい技術的進歩の中で忘れられ、失われつつある自然環境の総称と考える。今日、緑に求められているのは単なる慰めでなく、人間の生活環境を維持することである。人間の活動と自然の緑の環境には互いに調和した共存関係が必要であり、我々の活動が瀕死に陥れた自然生態の幾つかを、人間の知恵と技術によって復活させ維持する方法が緊急に追求されるべきである。』と当時としては非常に先駆的な環境に対する考え方が示されております。
こうした取り組みの成果として当公園は大阪では貴重な自然空間の一つとして親しまれております。こうした自然環境を生かしつつ、廃棄物等の縮減、リサイクルの推進、省資源、諸エネルギー対策といった環境保全への取り組みを公園全体で進めるとともに、大学等と共同で「自立した森づくり」の手法確立に向けて調査を行うなど、都市の緑地環境保全にも役立つような取り組みを進めていきたいと考えておりますので、今後とも変わらぬご支援を頂きますよう、よろしくお願いいたします。
「人類の進歩と調和」をテーマに、昭和45年(1970年)に開催された日本万国博覧会の跡地を公園として整備、運営することを目的として設置された認可法人日本万国博覧会記念協会は、国の行政改革の一環として、平成15年10月1日付けで独立行政法人日本万国博覧会記念機構として新たに生まれ変わりました。
独立行政法人という組織は、官と民の中間的な性格を持っておりますので、それぞれの長所を生かし、公園の公共的な性格は維持しつつ、民間の発想を取り入れ、社会状況や利用者のご要望に柔軟に対応した運営を行い、より皆様に親しまれる公園となるよう、来園者サービスの向上に努めていきたいと考えております。
さて、当公園は博覧会終了後、その跡地を
「緑に包まれた文化公園」とするとの基本方針のもとに整備が進められてきました。
万国博記念公園
事業者との架け橋(その2)・・・緑に包まれた文化公園