20名
参加者:
くるくるプラザ A棟5F
場 所:
2004年3月14日 13時〜15時
日 時:
生ごみしゃべり場
第1回
午前中から広場はフリーマーケットでにぎわっていました。とてもよい天気で、人出は上々。
生ごみに興味を持っている人が集まってくれるのか、心配しましたが、20名の参加者でひと安心。福井
所長の挨拶ではじまりました。
三輪主担研究員の司会で、まずは一人一人の自己紹介ということで進行しましたが、途中質問などたくさん飛び交ったので、フリートーキングになりました。
生ごみ堆肥化の実験例として、長谷川さんに実験報告をしていただきました。「私の生ごみ研究」という資料まで準備していただき、いろいろな苦心談を披露してくださいました。用意なさったものは、
@ ペダルペール容器(内容器にドリルで空気穴をあける)
A 添加剤として:活力材土リサイクル、腐葉土、(10日過ぎから)コラーゲン活性剤、米糠です。
特にコラーゲン活性剤まで入れて発酵を促進し、今日の日に完成品ができるよう工夫されたのです。約2週間の実験で堆肥になった完成品をみせていただきましたが、黒々して良いにおいで大成功でした。
今の時期、温度を上げるため、ご自分の部屋のパソコンの下に設置して毎日かわいがっておられた様子、臭気など気にしたらなかなかできないなと思いました。
次にダンボール箱を使用して「ごみけし君」と同じ生ごみ消滅型を実施しておられる霜竹さんに報告していただきました。
@ ダンボールを二重にして、底に新聞紙を二日分くらい敷く
A 腐葉土5K、米ぬか3K、生ごみ1Kの割合
B ごみに糠をまぶして入れ、新聞紙でふたをする
という、どこにでもある材料で簡便にできる方法です。ポイントは、乾燥させないこと。乾燥していたら上から水分をおぎなってやるそうです。順調にゆくと発酵熱で湯気が出るそうです。
この方式には、先例があり、その資料を準備していただきました。
国立明石工業高専の平石年弘講師が
@ 電気などエネルギーを使わない
A 悪臭がしない
B 屋外に設置できる
C 維持費が安い
D 良い堆肥ができる
という目標で、試作を重ねて現在その用具一式が市販されているそうです。
しかし、霜竹さんの方法は、もっと簡便で身近な材料で成功した例です。
次に川下さんのミミズに生ごみを食べてもらう方式の話を聞きました。微生物のかわりにミミズちゃんに働いてもらう方式です。最適グループの本多さんがベランダで実施しておられます。
この方法は、ミミズちゃんをうまく飼うことができるかどうかがポイントです。川下さんは、ミミズちゃん一式を販売されていますから、試してみようと思われる方はご一報を。
三輪先生も、ご自宅でいろいろと実施なさっていて、その模様をお話くださいました。
どの方法も、要するに、温度と湿度と酸素の兼ね合いが上手にできるかどうかで成功と失敗に分かれるようです。入れる生ごみは微生物あるいはミミズの餌であり、微生物あるいはミミズがうまく生きていけるよう、ペットとしてかわいがることができるかどうかにかかっています。
その他、本日参加された方々は、ほんとうに生ごみに対してどうにかしたいと言う思いが大きい方々で、過去になんらか試してみたことのある方が多数いらっしゃいました。また、生ごみを資源として使いたい人はずいぶんたくさんおられるようですが、この人たちの生活や思いは多種多様であり、それぞれの方々に合致した良い方法を取り上げて、普及するよう最適システムを考えたいものです。
土にさわっていると心がなごむという話があちらこちらで聞かれます。土は海とともに多くの生命をはぐくむおふとんです。汚染のない土を次世代に伝えたい思いを胸に、次回を楽しみに散会しました。
福益 正恵
最適システム研究会